【動画】日航ジャンボ機が墜落した群馬県上野村の御巣鷹の尾根にある墓標約40が、台風24号によって倒された木で被害にあった=張春穎撮影
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 日航ジャンボ機の墜落現場となった群馬県上野村の御巣鷹の尾根で、9月末から1日にかけて列島を縦断した台風24号の影響で多数の倒木があり、周辺の約40の墓標なども倒される被害に遭った。尾根の管理人の黒沢完一さん(75)が1日、発見した。日航などが早期の対応を検討している。

 被害があったのは、事故当時に機体後部が見つかったスゲノ沢と呼ばれる場所。台風による大雨や暴風でカラマツが倒されて土砂とともに流れ込み、並んで建つ墓標約40本や花立てを倒したとみられる。黒沢さんらが沢の対岸に墓標などを移し、周囲に立ち入り禁止のロープを張った。

 2代目の管理人となって10年以上になる黒沢さんによると、2014年2月にも大雪被害があったが、台風によるこの規模の被害は記憶にないという。「自然の力は計り知れない。少しずつでも整備したい」。日航は3日、遺族らに被害を伝える文書を送った。尾根を管理する「慰霊の園」や上野村と相談し、早期に対応を検討するという。

 事故は1985年に発生し、520人が犠牲になった。墓標は犠牲者の発見場所近くに建てられた。スゲノ沢では生存者4人も見つかっている。(張春穎)