山口)シベリア抑留の記憶よみがえる 長門で香月泰男展
林国広
シベリア抑留体験を描いた山口県長門市出身の洋画家香月泰男(1911~74)の企画展「私のシベリヤ、それぞれのシベリア」が、市内の香月泰男美術館で開かれている。14日まで。
シベリア関連の油彩画や絵はがきなど約30点を含め、抑留者が使った衣類や手製のパイプ、スプーンなど計約100点を展示。うち約50点は平和祈念展示資料館(東京)から借りた。
「業火」は、香月が1969年に手がけた油彩画。旧満州の奉天(現中国・瀋陽)から敗戦後に貨車でシベリアに向かう途中、車窓から見た燃える兵舎を描いた。
画面の大半を占める赤い火炎…