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 秋から冬は、チョコレートの消費が増える季節。なかでも、特定の健康効果をうたった「機能性チョコ」が増えているのが、最近の傾向です。病気の予防や体調の改善につながるとして、健康を気遣う大人にアピールしています。

 大手スーパー・ライフのセントラルスクエア西宮原店(大阪市淀川区)では今年、チョコ全体が前年比で微増にとどまるなか、健康に配慮した「機能性チョコ」の売上高は3割も伸びている。売り場担当の寺山勇也さんは「最近は年配層の問い合わせが多い」。

 なかでも人気なのが「高カカオチョコ」。普通は糖分や乳原料を除いたカカオ成分を30~40%しか含まないところ、例えば明治の「チョコレート効果」は70%以上。「動脈硬化の予防などに効果があるとされる、カカオポリフェノールが多いのが差別化のポイント」(広報)とする。

 こうした「機能」を前面に出すチョコが広がったのは、企業の責任で効果や安全性を表示できる「機能性表示食品」の制度が2015年に始まったことがきっかけ。国の許可が必要な「特定保健用食品」とは違って届け出で済み、ハードルが低い。

 翌16年、江崎グリコが食物繊維を加え、脂肪や糖の吸収を抑えられるとする「リベラ」を発売し、大ヒット。その後、「腸内環境の改善につながる」(ロッテ)とする乳酸菌入りのものや、「ストレス低減のための成分を含む」(グリコ)ものなど多彩な商品が登場した。業界紙の健康産業新聞によると、市場規模は約500億円と全体の約1割を占める。

 メーカー側が機能性チョコに力を入れるのは、少子高齢化が背景にある。調査会社インテージのアナリスト玉置亮氏は「購買の裾野を中高年にも広げる必要性が、健康面を強調する動きにつながった」と話す。(神山純一)

糖と脂肪、吸収抑える

 江崎グリコの「リベラ」は、糖や脂肪の吸収をおさえる食物繊維を配合したチョコ。仕事の合間にも食べやすいよう、チョコが手につきにくい工夫もしている。ミルクとビターの2種類があり、発売1年で約1200万個を出荷。若者のリピーターが多いという。50グラム入り、150円。

甘さそのまま、乳酸菌イン

 ロッテの「乳酸菌ショコラ」は、乳酸菌で腸内環境を改善する効果をうたった同社初のチョコレート。板状のチョコを1枚ずつ包装し、手軽に食べやすくした。糖分は減らさず、チョコレートらしい甘みが味わえる。56グラム入りで、310円。ボールの形をした商品もある。

カカオ95%、隠し味にも

 明治の「チョコレート効果 カカオ95%」は糖分を抑え、健康志向の高い中年以上への販売を狙った高カカオチョコ。直接食べるだけでなく、カレーや麻婆豆腐といった料理の隠し味、デザートのトッピングにも合う。60グラム入りで、220円。ほかに、カカオの配合比率が72%と86%の商品もある。

1袋、ビフィズス菌40億個

 森永製菓の「ビフィズス菌チョコレート」は、1袋当たり約40億個のビフィズス菌を含み、腸の調子を整えてくれる。ビフィズス菌は森永乳業が育てたものを使用。一口サイズのミルクチョコで、1粒から食べられるよう、袋はチャック式にした。40グラム入りで、150円前後。

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各メーカーの人気商品から選びました。価格は税別。

スーパー・ライフの機能性チョコレートの売上高ランキング

①明治      チョコレート効果 カカオ72% 348円

②森永製菓    カレ・ド・ショコラ カカオ70 298円

③明治      チョコレート効果 カカオ86% 218円

④スマイルライフ チョコレートカカオ70%    198円

⑤森永製菓    カレ・ド・ショコラ カカオ88 298円

⑥ロッテ     乳酸菌ショコラ        258円

⑦ロッテ     ゼロ             188円

⑧江崎グリコ   リベラ ミルク        155円

⑨明治      チョコレート効果 カカオ95% 218円

⑩江崎グリコ   GABA ミルク       148円

※近畿圏にある店舗の1~8月の売上高。価格は税抜きで2日時点(きりとりトレンド)

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