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特製松茸御飯(まつたけごはん、税別380円)

 2年前の初夏、当欄でお伝えしたヘボの朴葉ずしがとても衝撃的で、山の暮らしを教えてくれたスーパー「後藤食品」。じつは「八百津松茸(まつたけ)市場」と前につくのが正式名称で、その名の通り、シーズンになると県外からもたくさんのお客さんが松茸を求めてやってくる、知る人ぞ知る隠れた名店なのです。

 店に入ると、松茸の香りに包まれるという豪華なエアフレグランスで出迎えられるほど、スーパーの一角が見事なまでの松茸コーナー。近所の松茸山の持ち主が朝、届けてくれるという、地元産もあれば、飛驒萩原などの県内産、信州産、さらにカナダ産など、様々な産地からなぜかこの店に大集結。

 そして毎年訪れるというファンのお目当てがこの特製松茸御飯。松茸はゴロゴロ。ニンジンと鶏肉も入ってボリュームもあり。その安さに驚きますが、安さの秘密は、調理・盛り付けを簡略化していることと、松茸は産地にこだわらず使うこと。調味料は地元で大人気の「ヤマコノ調味の素」を使い、盛り付けは「松茸の多い少ないは調整しない」という一発勝負。「多いのを選ぶ方がお得」と教える、そののどかさも名物です。

採取地

八百津松茸市場 後藤食品

(岐阜・八百津)

0574・43・0583

デジタル余話

 松茸と呼ばれる前の香りが弱い若い松茸「ハマツ」(八百津産)なるものを発見。地元産の松茸よりお手頃価格で、私もこれなら買えそう。松茸御飯の安さは簡略化と伝えましたが、ピンクの掛け紙もその一部。この掛け紙、商品の脇に置いてあり、お土産などで必要ならば自分でかける。ほとんどの人はすぐに自分で食べるため不要なので、無駄な経費もかけずにすみます。安くて美味(おい)しい理由は、小さなことの積み重ねと知りました。

     ◇

 菅原佳己(すがわらよしみ) スーパーマーケット研究家。著書に「日本全国ご当地スーパー掘り出しの逸品」など。

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