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洪水災害:初級編

 7月の西日本豪雨では、岡山県倉敷市真備(まび)町地区で51人が亡くなった。約9割が高齢者で、大半は1階で亡くなっている。逃げ遅れたか、1人で逃げられない避難行動要支援者だった。

 地区には川からあふれた2200万トンの水が流れ込んだが、一瞬で水没したわけではない。水は約8時間かけて西から東へ広がり、5千棟以上が浸水した。

 避難勧告や指示が出たのに逃げなかった、という単純な過程で起きた問題ではない。洪水について技術的なことを知らないと、被害を減らすことは難しい。

 年間降水量は長期的には減る傾向にある。一方、1時間に100ミリ以上降る集中豪雨は増えている。降る年はむちゃくちゃ降り、降らない年はまったく降らないという、洪水と渇水が併存するような不安定な気候になってきている。

 雨が降れば当然土砂災害が起きる。発生件数は増えており、最近10年間は年平均1千件以上だ。9月の北海道地震でも土砂崩れが起き、厚真(あつま)町で36人が亡くなった。6月中旬からずっと雨が降り、積もっていた火山噴出物が水を吸って重くなっていた。

 災害が起きたら、それだけでは終わらず、引き金になって違う種類の災害が起こる可能性もある。大雨が降り、土砂災害が増えていることに目を奪われていると、新しい被害をもたらす災害を忘れてしまう。

 集中豪雨が増えているだけでな…

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