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 今年のノーベル平和賞に選ばれたイラクの少数派ヤジディ教徒のナディア・ムラド・バセ・タハさん(25)が5日、受賞についての声明を発表し、「ヤジディ教徒の苦境への国際的な注目を引き寄せる機会に感謝している」と述べた。また、女性や子ども、少数派の権利保護のために、人々にさらなる努力を訴えた。

 ムラドさんは、2014年に過激派組織「イスラム国」(IS)に拉致され、「性奴隷」としてレイプや暴行を受けた後、脱出し、その実態を証言して被害者の救済を訴えてきた。

 ムラドさんは声明で、ほかの多くの少数派と同じようにヤジディ教徒が歴史的な迫害に耐え、特に性被害に遭った女性が苦しんできたと指摘。自身の母親がISに殺害されたことにもふれ、「少数派への迫害は終わらせなくてはならない」と主張した。

 また、「私たちは女性や子ども、迫害された少数派のより良い未来を想像するだけではなく、その実現のために一貫して取り組まなければならない」とも語った。(ダマスカス=高野裕介)