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 静岡大学工学部の2機目の宇宙エレベーター実験用超小型衛星「STARS―Me」(愛称=てんりゅう)が6日、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」から宇宙に放出された。能見公博教授や学生たちはその後、工学部がある浜松キャンパスで、衛星の「生体反応」というべき初期パス(モールス信号)の受信を待った。

 この日、浜松キャンパスの高柳記念未来技術創造館で約20人が、宇宙航空研究開発機構が関係者用に公開した中継映像に見入った。午後5時、てんりゅうが宇宙に放たれたのを見届けると、無線の管制局にしている研究室に移り、電波受信を示すパソコンを見ながら無線のスピーカーから信号音が流れるのを待った。

 STARSプロジェクトはアマチュア無線で衛星と通信するのが特徴の一つ。衛星は放出の30分後にモールス信号を発する仕組みになっており、初期パスは宇宙からの「産声」のようなものだ。1号機のSTARS―Cはその通信が不調だったため、改善を図った。

 通信が成功すれば、地上からコマンドを送り、二つの衛星を結ぶテザー(金属製テープ)を伸ばして昇降機を動かす。(大島具視)