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 幕末の絵師金蔵(通称・絵金)の屛風(びょうぶ)絵18点の応急修理が6日、香南市赤岡町の「絵金蔵」で始まり、作業が一般公開された。

 今年4月の状態調査で絵の具のはがれや紙の破れが進んでいることがわかり、毎年7月の「絵金祭り」での公開が難しくなる可能性があるため劣化部分の応急修理を決めた。

 父親が娘たちのけんかを仲裁する様子を表情豊かに描いた「楠昔噺(くすのきむかしばなし) 徳太夫住家(とくだゆうすみか)」など色鮮やかな作品が床に並べられ、美術専門の修理師2人が傷んだ箇所を何度も確認しながら慎重に筆を入れた。

 絵金蔵の学芸員吉川琴子さん(24)は「修理作業を見られるのはめったにない機会。文化財修理の大変さと繊細さを肌で感じて欲しい」と話した。修理の一般公開は10月8日までと11月23~25日の午前9時~午後5時(各月の最終日は午前中のみ)。絵の解体を伴う本格修理に向けて募金活動も行っている。問い合わせは絵金蔵(0887・57・7117)まで。(柴田悠貴)