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 まぐろのカマ、鯛(たい)、らっきょう、健康保険証、携帯電話、うなぎのかば焼き、鍵、財布……。6日に営業を終了した東京都中央区の築地市場の正門にある「拾得物掲示板」に書かれていた品々だ。

 2014年から、通勤途中などにスマートフォンで撮り続けてきた。毎日、何が書かれているのか楽しみだった「日課」も、豊洲移転とともに終わった。

 掲示板を管理していたのは市場正門巡視詰所(つめしょ)の都職員。拾得物が届くと場内アナウンスし、金銭的な価値があると判断したものを書き込む。落とし主が現れたら、本人確認をした上で押印してもらって返却し、掲示板から削除する。生鮮品は冷蔵・冷凍庫で3日間保管した後に廃棄し、その他のものは築地署に届ける。

 今年に入ってから9月までの拾得物は470件。現金は計323万7円で、ここ10年では2015年の341万3659円に次いで多かった。10月6日の営業終了後も配達ものなどが築地市場に届いていたため、10日まで使っていた。

 豊洲市場にも「取得物告知板」が設置され、手書きで落とし物が書き込まれている。

 告知板があるのは、7街区の管理施設棟1階。横書きで、日時や品目、拾得場所が記されている。都職員によると、当初は印刷した紙を張り出す予定だったが、追加や削除の作業がしやすいため、手書きにしたという。(竹谷俊之)