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 ポリ塩化ビフェニール(PCB)やダイオキシン類が混入した食用油による大規模な食中毒事件「カネミ油症」の発覚から今月で50年。福岡県のある女性患者は半世紀の間、自身を苦しめた油を手元に置いてきたが、このほど被害者団体の事務局長を務める2世患者に譲った。「被害を次世代に伝える役に立てば」と願う。

 さびついた一斗缶に「カネミライスオイル 高級白絞油」の文字。青みがかった瓶には黄色く透き通った油が入っている。

 福岡市中央区で6日にあったカネミ油症の学習会。テーブルに置いた缶と瓶を前に、同市の三苫哲也さん(48)は「人類の負の遺産としてしっかり残していきたい」と語った。母親が油を食べた後に生まれた「2世」で、患者として認定されている数少ない一人だ。

 三苫さんにこの油を譲ったのは福岡県添田町の紙野柳子(りゅうこ)さん(74)。1968年、「健康にいい」という触れ込みのカネミ油を母親が一斗缶で買い、ガラス瓶に小分けにして天ぷらやサラダに使った。1月たたないうちに家族全員が発熱や倦怠(けんたい)感、全身の吹き出物に見舞われた。

 当時23歳の紙野さんの生活は…

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