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 7日に始まった長崎くんち。今年は七つの踊町(おどりちょう)が町の歴史にゆかりのある演(だ)し物を奉納。秋晴れの空のもと、大勢の観客の前で稽古の成果を存分に発揮した。

 出島町の「阿蘭陀(おらんだ)船」では、スピード感ある船回しと、子ども囃子(ばやし)の鉄琴に合わせてゆっくりと回す「オルゴール回し」を披露した。東古川町は「川船」を奉納。網打船頭が網を投げ、並べられた7匹のコイをすべて仕留めると、観客から「ヨイヤー」と歓声が上がった。最後の椛島町の奉納ではアンコールを求める「モッテコーイ」の声に応じて、何度も「太皷山」が宙を舞った。

 今回新調された太皷山には、7年前の東日本大震災からの復興を願い、原発事故の被害を受けた福島県川内村のヒノキが使われた。桟敷席で奉納を見守った遠藤雄幸村長は「歴史ある力強い演し物に村のヒノキが使われ、感激。この元気を村に持ち帰り、前向きに復興を進めたい」と語った。(弓長理佳)