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 三好市東祖谷の住民グループ「祖谷十八人会」が続けてきた、平家落人伝説を題材にした創作劇の最終公演が7日、東祖谷歴史民俗資料館であった。

 最終公演は、資料館でこの日開かれた「祖谷の粉ひき節日本一大会」に合わせて開催された。大人7人と小中学生12人が武者や侍女、村の子どもたちに扮してオリジナル脚本「別離(わかれ)二つ」を演じた。屋島の合戦に平家が敗れ、幼い安徳天皇の身代わりとなった少年千代松や、平国盛と祖谷に落ち延び病死した安徳天皇のけなげな姿に、客席の住民ら約250人から温かい拍手が送られた。

 小西文夫会長(68)は「今年が最後となったのは残念だが、最後に地元の東祖谷で初めて上演できてよかった。平家落人伝説は東祖谷の大きな文化遺産。会は解散せず、伝承を続けていきたい」と話していた。

 創作劇は、合併前の東祖谷山村で開かれていた武者行列の寸劇がルーツ。2010年からは、市が同市西祖谷山村の「かずら橋夢舞台」で開く「祖谷平家まつり」のメインイベントの一部として毎年、同会が上演してきた。しかし、市が今年、イベントの中止を決めたため、継続は困難と判断したという。(福家司)