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 愛知県一宮市の県一宮児童相談センターが6月、女児(3)への虐待を疑う通報があったとの相談を岩倉市から受けたが、「軽微な事案」として直接対処せず、約2カ月後に女児が腹部を負傷して約1カ月間入院していたことがわかった。女児は退院し、現在はセンターで保護されているという。

 センターや岩倉市によると、6月半ば、「女児が唇にけがをしている。虐待ではないか」との通報が市にあり、市はセンターに相談。状況を確認するよう助言された市の担当者が母親と面談すると、母親は「傷は転んでできた」と説明したという。市はこうした状況をセンターに報告。センターが参加する市の会議でも女児のことが取り上げられたが、センターは調査しなかったという。

 8月下旬になって女児は腹部に重傷を負って入院。病院からセンターに「通常では起きない」との通報があり、「虐待の恐れがある重篤なケース」と判断。女児を一時保護し、警察に情報を伝えたという。県児童家庭課によると、内臓が損傷しており、腹部への外圧が原因の可能性があるという。

 センターの今井雅子児童育成課長は「岩倉市から相談を受け、適切に判断したと考えているが、結果的に女児がけがをして入院したのは残念」と話している。大村秀章知事は9日の定例記者会見で「真摯(しんし)に受け止め、しっかり検証して対応していきたい」と話した。

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