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 栃木県の奥日光にあるラムサール条約登録湿地の小田代原に、日本列島を縦断した台風24号の影響で幻の湖が出現している。2011年9月以来、7年ぶりのお目見えだ。9日は秋の青空が広がり、シラカバ「貴婦人」や見ごろになった草紅葉(くさもみじ)と競演。一方で中禅寺湖は深い霧に閉ざされ、同じ奥日光でも対照的な姿を見せた。

 この湖は「小田代湖」とも呼ばれ、雨水が地中に浸透しきれずに低地にたまると現れると言われている。朝から青空が広がったこの日は多くの観光客が訪れて、カメラやスマートフォンでサッカーグラウンドほどの神秘的な水辺の風景を撮影していた。環境省の日光湯元ビジターセンターによると、あと2、3日が見ごろだという。

 埼玉県鴻巣市から訪れた田島英和さん(69)と由美子さん(71)は、「ここには何度も来たことがありますが湖を見たのは初めて。神秘的で癒やされました」とほほ笑んでいた。

 ところが約2キロ離れた中禅寺湖では9日は濃霧がかかり、視界が悪い状況が続いて紅葉は楽しめなかった。道路を走行する車はライトをつけてノロノロ運転だった。(梶山天)

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