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 昨年、ひざ下に赤い湿疹が急に広がりました。一度治りましたが、その後、再発。太ももなどまで広がり、かゆみもあります。病院で「慢性色素性紫斑」と診断されました。ステロイドの塗り薬で治療していますが、また再発するのでは、と不安です。(福岡県・F)

【答える人】戸倉新樹(とくら・よしき)さん 浜松医科大皮膚科学教授=静岡県浜松市

 Q どんな病気ですか。

 A 赤血球が小さな血管から漏れ出し、壊れて吸収される過程でできる色素によって、皮膚に紫色の「紫斑」ができる病気です。打ち身の内出血なら、1週間ほどで治りますが、この病気は、赤血球の漏れ出しが少しずつ長期間続き、吸収が追いつきません。主に足のすねにできますが、重症の人だと、全身に広がり、かゆみも伴います。

 Q なりやすい人は。

 A 足に血液がたまりやすい体質の人です。足に静脈の血管が浮いていたり、夜にむくんだりする人は注意が必要です。また、患者さんの皮膚切片を顕微鏡で見ると「リンパ球性血管炎」といって、リンパ球の攻撃で血管が弱くなり、赤血球が漏れ出しているのが観察できます。こうした要因が重なると紫斑が出やすくなります。高齢になり血液を循環させる力が弱まることも原因の一つで、患者さんは中高年に多いです。

 Q 治療法は。

 A 血管の炎症を抑えるステロイドの塗り薬を使うのが一般的です。赤血球の漏れ出しがなくなるまで継続して塗ります。血管を強くする薬を飲むこともあります。重症の場合に限って、ステロイドを低用量飲み、良くなったら、減量していく方法もあります。医師に相談しましょう。

 Q 完治しますか。

 A 赤血球の漏れ出しを薬で防ぎ、すでにできた紫斑は色素が自然に吸収されるのを待てば、半年から1年で治ります。ただ、この病気は体質によるところが大きく再発も多いので、一喜一憂しない方がいいです。生活習慣の見直しも大切。立ちっぱなしの仕事は控え、足を高くして休憩をとるようにしましょう。

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