重粒子線や陽子線と呼ばれる放射線を使い、がんを治療する「粒子線治療」が今年4月、前立腺がんに保険適用が広がった。X線を使う従来の放射線治療に比べ、がん細胞をねらいうちできるのが特徴とされる。治療施設はまだ限られるが、保険適用によって、「高額な医療」というイメージは変わりつつある。
関東地方に住む70代男性は昨夏、健康診断の血液検査で前立腺がんの腫瘍(しゅよう)マーカー(PSA)の数値が少し高かった。その後、前立腺がんのステージB(早期がん)と診断された。
手術や従来の放射線治療の選択肢もあったが、インターネットで、「重粒子線治療」が今年4月から保険診療で受けられることを知った。主治医に希望を伝え、放射線医学総合研究所(放医研)病院(千葉市)を受診した。
地元の病院で3カ月間、ホルモン療法を受けた後、放医研病院に4月、3週間入院。火曜~金曜日に毎日約10分間、重粒子線治療を受けた。今のところ、再発も副作用もなく、順調だ。
重粒子線治療が専門の鎌田正・…
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