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 世界遺産・金閣寺(鹿苑〈ろくおん〉寺、京都市北区)で、鏡湖池(きょうこち)の南側にあったとされた別の池の実在が発掘調査で確認され、室町時代中ごろ(14世紀末)に造られた可能性の高いことがわかった。寺が11日発表した。池では水を張った痕跡が確認されず、未完成のまま造営が中断された可能性が指摘されるなど寺の変遷を考える上で注目されそうだ。

 鏡湖池の南側で現在は雑木林となっている池跡(東西約115メートル、南北約80メートル)をめぐっては、江戸時代の絵図「北山鹿苑寺絵図」(1790年)に「池」と描かれるなどでその存在は知られていたが、いつ、どのような目的で造られたかは不明で、「謎の池跡」とされてきた。

 京都市埋蔵文化財研究所が2016年6月~18年8月に池跡を発掘調査。三つの島を持つ最大で東西約76メートル、南北約45メートルの池が確認された。池の造営時期は室町幕府の3代将軍足利義満(1358~1408)が寺の前身で自らの邸宅だった北山殿(きたやまどの)を造営したころと重なる。池の北東部では1棟の礎石建物跡もみつかり、研究所は、義満が現在よりも規模の大きな庭園づくりを目指していたとみる。

 一方、池の底に防水対策の粘土…

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