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 人気ロックバンド「LUNA SEA」「X JAPAN」のギタリストSUGIZOさん(49)はこの20年、音楽活動の傍ら、多くの社会問題に取り組んできました。環境保護、脱原発、被災地ボランティア、難民支援――。今月13日には中東のパレスチナ自治区でコンサートを開きます。「立場や境遇で人の価値は決まらない」。難民たちにそうエールを送るSUGIZOさんは自身もトラブルで自己破産寸前まで追い込まれ、どん底からはい上がってきた経験の持ち主です。朝日新聞のインタビューに半生を語りました。

――社会問題に関わって20年です。当時は「LUNA SEA」のギタリストとして人気絶頂のころですが、何がきっかけだったのですか。

 1996年に娘が生まれ、自分が親になったことがとても大きかったです。娘が2歳になった98年、北朝鮮の厳しい実情が日本の市民に知られるようになりました。その時期にちょうどコソボ紛争があり、自分の子どもと同じような年代の子が戦禍で苦しんでいたり、命を落としたりしていた。その様子を見ていられなくなってしまった。子どもたちのために、未来を担う世代のために自分に何が出来るか、ということを強く思うようになって、貧困にあえいでいる国の子どもたちに一定の金額のお金を仕送りする支援を始めました。

 最初は自分の子どもへの単純な強い愛なんですよね。子どもがだんだん大きくなって、自分の子どもを媒介に同級生や幼なじみ、その次の段階として、コミュニティーや街、国、世界の子どもたちへの愛情が強くなっていった。この子どもたちが大人になるときに僕らが何を残せるか、僕らはどう行動すべきかということを強く考えるようになりました。

――志を持った個人としての支援から、アーティストとして社会活動に関わるようになりましたね。

 最初はアーティストとしての自分と、社会活動を結びつけようとは全く思っていませんでした。近年、だんだんそうなってきてしまったというか。15年ほど前、再生可能エネルギーや原発について学びたくて、シンポジウムに行っていたんですよね。好きで学びに行っているうちに存在が知られて、イベントに協力してほしいとか、登壇してほしいという要望をいただくようになりました。最初は結構気が引けたんですよね。ただ、人前に立てる自分の立場をより有益に使おうと思って、だんだん発信する側にシフトしていきました。

 環境問題と難民問題の二つが自分にとっては大きかったです。2009年ごろから、難民支援に強く意識を持ち始めて、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)などのイベントに参加して難民について学び、やがて自分も登壇するようになりました。

 UNHCRがうまく状況を整えてくれて、2016年3月、ヨルダンの二つのシリア難民キャンプを訪れて演奏をしてきました。やっぱり自分が現地に行って、当事者たちとつながったときにリアリティーを強く感じます。本当に求められていることと、本当は求められていなくて、我々のイメージでしかないものとか、その本質がよく分かるので、現地に行って直接ふれあうということが僕にとっては重要です。

――ヨルダンではバイオリンを現地で調達して急きょ演奏したそうですね。

 そうですね。僕は最初、演奏す…

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