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 北海道奥地の開拓に貢献しながら、約半世紀で姿を消した「簡易軌道」がふたたび脚光を浴びている。釧路市立博物館の企画展「釧路・根室の簡易軌道」が反響を呼び、鶴居村に残る車両などが北海道遺産に登録された。村は17日、シンポジウムを開き、観光資源としての活用法を模索した。

 簡易軌道は、鶴居村や別海町など道東や、幌延や枝幸町など道北で、旧国鉄路線から外れた入植地へと延びていた。レール幅は狭く、最初は馬が引いた。北海道は道路整備が遅れ、融雪期はぬかるみ、自動車が往来しづらかったためだ。

 関東大震災(1923年)後には、被災者を北海道に入植させようと旧内務省主導で敷設が始まった。運営は地元自治体や住民による組合が担った。当初は「殖民軌道」と呼ばれ、戦後は「簡易軌道」に。開拓に携わる人々を運び、牛乳といった生活物資を届けたが、道路網が整備された70年代には姿を消した。

 企画展は、博物館の石川孝織学…

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