【動画】気負わず楽しく神戸マラソン 谷口浩美さんからエール=巌本新太郎撮影
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 11月18日に開催される第8回神戸マラソン(朝日新聞社など共催)のゲストランナーで、1992年バルセロナ五輪男子マラソンに出場し、転倒しながらも8位入賞した谷口浩美さん(58)に、走ることやマラソンの魅力、神戸の攻略法などについて語ってもらった。

 ――初めての神戸マラソン、神戸の街の印象は

 神戸と言えば、やはり阪神・淡路大震災ですね。当時、僕は宮崎県の延岡で朝の練習に行く前でした。大きく揺れて起きました。報道で知って「あそこが」と。

 神戸には兵庫リレーカーニバル(国際大会の代表選考会も兼ねて例年4月に開かれる陸上競技大会)という陸上の大会があり、よく行っていました。兵庫県は陸上界のトップクラスの県という印象があります。兵庫リレーカーニバルに出るのは一つのステータスみたいなものです。行った際は三宮に泊まり、ポートアイランドまで走って。

 ――神戸マラソンは今年で8回目を迎えます

 回を追うごとに盛り上がっていますね。復興した力が、こうした大会を育てている感じがします。応援の方がどれくらいいるのか、楽しみです。

 ――マラソンで気をつけるべきことは

 突然のスタミナ切れです。積極的に給水、給食を取ってほしい。初めての人はそれが分からないから、突然体が動かなくなる。

 周りの人と一緒に頑張ろうという意識も持って欲しいです。お互いを応援することは自分が頑張る力になる。30キロになると、きつい人は声が出せなくなる。その時こそ、周囲に頑張りましょうと言いましょう。

 ――より記録を伸ばしたい人へのアドバイスは

 タイム、順位を上げたい方は、こんな考えを参考にして下さい。マラソンは一番エネルギーを残した人が勝ちます。マラソンで優勝した人は、ものの1分も立たないうちにインタビューに応じるでしょう。元気を残しているからです。

 いかに無駄なエネルギーを使わず(距離を)刻めるか。エネルギーを残している人は最後まで的確な状況判断もできる。特に僕は弱かったから、こういった理論を常に追い求めていました。

 ――集団で走る上での有利な位置取りは

 先頭は誰もが分かるように、まともに風を受けるので厳しいですよね。無風状態で1キロ3分で走ると時速20キロ、約6メートルの風を自分で起こしてしまうんです。階段を上るように走っているのと同じ。ただでさえ自分で風を起こすからこそ、相手をいかに利用して風よけにできるかどうかです。

 先頭の真後ろはダメ。先頭がペースを変えたら、真後ろの人も思わず動いてしまうからです。ペースが上がったら上げる、落ちれば落とす。これは無駄なエネルギーの消費になります。

 理想は先頭集団の一番後ろなんです。集団が縦長になったとか、団子になったとかいいますよね。縦長だとペースは速く、団子なら落ちている。それらの変化に惑わされないのが一番後ろのポジション。スピードが上がっても後ろ、落ちても後ろを保てば、ほぼ同じペースで走っていることになる。結果、エネルギー消費を少なくできる。

 ――先頭と離れすぎると不安になるかもしれません

 不安なら、自分が持っている情報で動くか動かないかを決めたらいい。ペースを上げたのは誰か。この人を逃がしちゃいけないなら、ついていかないといけない。一方で、この人だったら先に行かせてもいいという判断もある。だから勝つためには敵を知れ、も重要なんですよ。

 ――現役時代の最大のライバルは誰ですか

 ライバルというか、一番強いと…

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