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 鹿児島県薩摩川内市の川内川河口付近を霧が海に向けて吹き抜ける「川内川あらし」の航空撮影に那覇市の男性が成功した。晩秋から春先にかけて、温度や湿度などの条件が重なって出現する「奇跡の絶景」。海上へ霧がふき出す様子を高い高度から初めてとらえた貴重な映像だという。

 撮影したのは、小型機のパイロットで気象予報士の小野寺貴人さん(41)。今年3月、気象予報士になった小野寺さんは、日本気象予報士会の会報で川内川あらしの存在を知り、空から見ることができればと7日に軽飛行機で鹿児島へ。飛行クラブの仲間2人とともに8日早朝から、鹿児島空港を発って川内川沿いを飛行した。

 さつま町の鶴田ダム付近から川沿いが濃い霧に覆われ、河口付近で霧が数キロ先の海上までふき出す様子を高度700~1千メートルで撮影。「初めて見る神秘的な光景だった。海上で霧の前方を横切った際には機体が揺れるほどの風の強さも体験できた」と小野寺さん。6分あまりに編集した映像をユーチューブ(https://www.youtube.com/watch?v=1PGMfpExVo8別ウインドウで開きます)で公開している。

 この現象を「川内川あらし」と名付けて街おこしにつなげる活動を続ける「川内川あらしプロジェクト」は10日、小野寺さん撮影の映像をホームページ(https://www.sendaigawaarashi.com/別ウインドウで開きます)で公開した。リーダーで気象予報士の今村聡さん(48)は「(まだ今季3度目の発生で)今回、機上から撮影できたことは奇跡的だ」という。映像についても「ドローンで撮影したことはあったが、高い高度で上流から海上までの霧の流れをはっきりとらえており、大変貴重。すべて自費で沖縄から来てもらったことに大変感謝している」と喜んだ。(城戸康秀)