[PR]

 衣料専門店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングが11日発表した2018年8月期決算は、売上高が前期比14・4%増の2兆1300億円、営業利益は33・9%増の2362億円、純利益は29・8%増の1548億円で、いずれも過去最高を更新した。売上高が2兆円を超えるのは初めて。

 積極出店を進める海外のユニクロ事業の売上高は26・6%増の8963億円。初めて国内のユニクロ事業(8647億円)を上回った。昨年9月にスペイン、今年8月にスウェーデンに初出店し、世界2大アパレルのZARAやH&Mの本拠地への進出も果たした。

 海外の稼ぎ頭は633店舗を展開する中国だ。台湾や香港と合わせた売上高は約4400億円で、国内の売り上げの半分程度に達した。国内では7%にとどまるネット通販の比率が売り上げの15%を占めている。苦戦する米国(48店舗)でも、現地の需要に合った商品構成に転換した効果が出て赤字が半減した。

 ファストリの執行役員で、柳井正会長兼社長の長男の一海氏と、次男の康治氏をともに取締役に選任する人事も発表した。柳井氏は記者会見で、創業家としてガバナンス(企業統治)を強化するためだと説明し、「息子2人が経営者になるということではない」と話した。「(自身の)退任は考えていない。必要とされるうちは仕事をしたい」とも述べた。(高橋末菜)