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 大型ハリケーン「マイケル」が10日に上陸した米南部フロリダ州などの被害状況が少しずつ明らかになっている。現地からの報道によると、少なくとも7人が犠牲になった。洪水や暴風雨の影響で、広範囲にわたって民家などが深刻な損害を受けており、人的被害の拡大が懸念されている。

 ロイター通信によると、マイケルは米本土を襲ったハリケーンとして過去3番目に強力だった。フロリダ州のスコット知事は上陸前、同州上陸のハリケーンとして「過去1世紀で最悪」と警告を発していた。

 国立ハリケーンセンターによると、マイケルは10日午後、5段階で上から2番目に強い「カテゴリー4」の勢力で、メキシコ湾に面したフロリダ州北西部に上陸し、北東に進んだ。上陸後、熱帯低気圧に変わったが、周囲のアラバマ州、ジョージア州、サウスカロライナ州などにも被害を及ぼした。

 米メディアは空撮映像で住宅や商業施設が根こそぎ損壊したり、学校の体育館の屋根が吹き飛ばされたりした被害を伝えている。ニューヨーク・タイムズ紙によると、フロリダ州では木が倒れて住宅を直撃し、中の男性が死亡。ジョージア州では倒壊した車庫が住宅を直撃し、11歳の少女が犠牲になったという。

 一帯で100万以上の世帯が停電しているほか、携帯電話が通じない地域もあり、被害の把握に時間がかかっている。CNNが伝えた被災者の話によると、上陸時に自宅近辺に残っていた人も少なくなく、行方不明者もいるという。

 米メディアはメキシコ湾の例年にない高い水温がハリケーンを巨大化させたと伝えている。(ニューヨーク=金成隆一)