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 トランプ米大統領は11日、ホワイトハウスで、何度もグラミー賞を受賞した人気ラップ歌手、カニエ・ウェストさんと面会した。犯罪対策などを話し合う名目だったが、実際はトランプ氏の熱狂的支持者であるウェストさんがトランプ氏を礼賛。11月6日の中間選挙をにらみ、若者やマイノリティーに向けてのアピールの場となった。

 ウェストさんは2年前の大統領選後、ライブ中に突然、トランプ氏支持を表明、自身の将来の大統領選立候補も示唆している。面会では、トランプ氏が「彼は偉大だ。スマートクッキー(頭の切れるヤツ)だ」と持ち上げた。記者団が、ウェスト氏は将来の大統領候補かと尋ねると、トランプ氏は「十分あり得る」と答えた。

 これに対し、ウェスト氏は「我々がいま目の当たりにしているのは、神の復活。英雄の旅路。トランプ氏は今、英雄の旅路にいる」と語った。

 面会には著名な元プロフットボールリーグ(NFL)選手のジム・ブラウン氏も同席した。記者団からこの日の目的を聞かれたトランプ氏は「私の好きな人たちと、ただランチをしただけさ。彼らも私を好きだと思う」と述べた。

 中間選挙をめぐっては、人気ポップ歌手で、これまで政治的発言をしなかったテイラー・スウィフトさんが7日、フォロワーが1億人を超えるインスタグラムで、LGBTQなど性的少数者の権利を擁護する立場から、民主党支持を表明、若者の投票行動に大きな影響を与えたとされる。トランプ氏の今回の会合は、こうした動きに対抗する狙いがあるようだ。(ワシントン=土佐茂生)