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(12日、サッカー国際親善試合 日本3―0パナマ)

 停滞していた新潟の寒い空気を一瞬で熱くした。

 前半42分、ピッチ中央でMF青山がボールを奪う。間髪入れず、ペナルティーエリア付近のMF南野へ。背番号9は相手2人を引き連れながら持ち込み、左足でネットを揺らした。9月の代表初得点に続く得点の南野は「練習からイメージを共有してた」と語った。

 これぞ森保サッカーの神髄だ。

 9月に初めて代表招集してから、森保監督は一貫して「ボールを縦に速く」という意識をチームに植え付けている。それはJ1広島から見せてきた得意の形。手数をかけてつなぐのではなく、前線の選手がパスを受けられる状態ならば、少々距離があろうと、後方から一気にパスしてゴールに攻め込むスタイルだ。

 これまで森保監督の下での代表チームは練習の大半を「攻撃」に割いている。指揮官はその意図を「攻撃の連係、連動は意思統一するのが難しい」からと語る。後半20分にはMF原口や南野が連動し、最後はMF伊東が押し込み、その一端を示した。

 この試合は、W杯ロシア大会代表の主力が初めて復帰し、若手と組んだ。そのテーマの一つは「化学反応」。森保監督は「チームの融合と戦術浸透は出来たかな」と一定の手応えは口にした。ただ、パナマ代表はW杯ロシア大会で3戦全敗のチーム。代表の成長の真価が問われるのは、W杯ロシア大会8強のウルグアイ戦になる。(堤之剛)