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 大阪市西成区の簡易宿泊所で死亡した男(当時68)が約9年間にわたり、知人男性(69)になりすましていた疑いがあることが捜査関係者への取材でわかった。大阪府警は12日、男が知人の名前で書類に署名したとする私印偽造・同使用容疑で被疑者死亡のまま書類送検。ただ、なりすました目的は不明としている。

 捜査関係者によると、男が病死しているのが確認されたのは7月20日。知人名義の健康保険証や重機などを操作できることを示す認定証を所持していたことから、府警は当初、この知人が死亡したと判断し、遺体は火葬された。

 ところがその後手続きの過程で、知人が現在住んでいる同府摂津市からの指摘でこの知人が生存していることが判明。改めて捜査したところなりすましが発覚し、男が生前の今年7月、大阪市西成区の病院で入院を拒む際に必要な誓約書に知人の名前で署名したとして書類送検した。

 男と知人は過去に同じ職場で勤務。男は2009年に転職後、職場で知人の名前をかたっていた。知人は府警に「(健康保険証などが)盗まれたとしか思えない」と証言したという。