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 2020年東京パラリンピックに、パラスポーツの男女の「顔」が、代表内定一番乗りを果たした。

 車いすテニス男子の国枝慎吾(34)=ユニクロ=と女子の上地結衣(24)=エイベックス=だ。国枝は決勝で真田卓(たかし)(33)=凸版印刷=との日本人対決を制した。今年の全豪を制した上地は中国選手に貫禄を見せつけた。

 テニス選手はほかの五輪・パラリンピック競技の選手と比べ、ウィンブルドン選手権を含めた4大大会など、めざす大会は多い。健常者のテニスでは、シングルスの優勝賞金は億単位の高額で、車いす部門も数百万の賞金が出ている。健常者のテニス選手の中には五輪に出場せず、調整にあてる選手もいる。

 上地と国枝はどうなのか。上地はパラリンピックに特別な思いを抱く。「競技を始めて、初めて見たのがパラリンピックだった」。リオでは銅。グランドスラムよりも「タイトルを取りたい優先順位はほかよりも高い」。4年に1度の大舞台を心待ちにする。

 一方、国枝はツアーを引っ張ってきた自負がある。「ツアーがパラよりも価値のある世界になることが発展につながる」。国枝の視線は、まずは、まだ勝っていないウィンブルドンに向いている。けがなどで勝てない時期が続いたが、今年脱却。「まさかここまでこられるとは思っていなかった。グランドスラムのタイトルをとりながら、東京を目指したい」

 東京で金メダルを狙う2人は言った。「しっかりと調整できる時間ができた」(榊原一生)