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 本庶佑(ほんじょたすく)・京都大特別教授のノーベル賞決定で改めて注目されている「免疫チェックポイント阻害剤」を巡り、岐阜大病院(岐阜市)が診療科や職種の壁を越えたチームをつくり、副作用に素早く対応することにした。これまで多くの使用例がある抗がん剤と違い、いつどのような副作用があるかまだはっきりしていないためだ。

 「オプジーボ」などの免疫チェックポイント阻害剤は、がん細胞が免疫にかけるブレーキを外して免疫の攻撃力を取り戻す。外科手術や放射線、抗がん剤が中心だったがん治療に「免疫で治す」という第4の道をひらいた。患者によっては劇的に効くことがある一方、重い副作用が起きる可能性もある。

 岐阜大病院の「免疫関連有害事象マネジメントワーキンググループ(WG)」は、がん診療に携わる診療科と副作用マネジメントに関連する診療科、さらに看護師や薬剤師らも加わり、今月2日に初の検討会を開いた。薬剤部を中心に、副作用の症例をまとめた早見表などのツールも開発しているという。

 WG座長の清島眞理子教授(皮膚病態学)は「副作用が出た時、迅速で円滑な対応をとり、重篤化を回避することが重要だ」と話す。吉田和弘病院長(腫瘍(しゅよう)外科学)は「病院全体で免疫チェックポイント阻害剤の副作用対策のチームを立ち上げる事例は、大学病院では珍しいのではないか。本庶先生の尽力でできた大事な薬。病院全体で副作用に対応できる体制を作っていきたい」と話す。

 

<アピタル:ニュース・フォーカス・その他>

http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/(山野拓郎)