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 国際サッカー連盟(FIFA)は12日、技術部門の責任者を務める元オランダ代表FWマルコ・ファンバステン氏(53)が10月末で退任すると発表した。家族と過ごす時間を優先するためという。今年のワールドカップ・ロシア大会で採用された「ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)」を推進。ほかにも奇抜なアイデアを多く打ち出したが、実現には至らなかった。

 その最たるものがオフサイドの廃止。「現代のサッカーは9人や10人のDFがゴール前を固めてハンドボールみたいだ。オフサイドがなければ、得点の可能性が高まる」。レッドカードで退場にするほどではない反則に対する処分として10分間試合から外すオレンジカードの導入も提案した。

 延長戦の廃止にも言及。PK戦ではなく、25メートルをドリブルしてGKと1対1で争う「シュートアウト」方式を提案した。「制限時間内にすぐシュートを打ってもいいし、GKをドリブルで抜いてもいい。PKより技術力が問われる」というのが理由。ACミランなどで活躍した現役時代、足元の技術も確かだった大型FWらしい発想だった。(ロンドン=稲垣康介)