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(13日、パ・リーグ ソフトバンク8―3日本ハム)

 決断がソフトバンクを有利にした。初回の攻防。1点を追う展開でも、工藤監督に堅い攻撃の選択はなかった。「探り探り投げる上沢に1アウトをあげるより打って攻める」。今季、相手先発の右腕には、1完封を含む4敗を喫している。立ち上がりがカギだった。

 先頭が二塁打で出塁。この場面で犠打ではなく、2番明石は一度もバントの構えをせずに四球を選ぶ。中村晃が内野安打でつなぎ、柳田が同点適時打を放った。いずれも、初球狙い。動揺する天敵に、考える暇を与えない速攻。仕上げは助っ人の一振りだった。

 なお無死満塁。デスパイネが高めの直球を軽々とはじき返す。2007年のCS導入後、パ・リーグでは3人目となる満塁本塁打。自身、CS5本目となる1本が決勝弾となった。「当たった瞬間完璧だった。最高の気分」と、値千金打を胸を張って振り返った。

 頼もしい助っ人だが、前日は体調不良で全体練習に不参加。初戦の出場すら心配された中、チームが苦手とする右腕の3回降板につなげる一撃。今季ただ一人、2本塁打を放っていた好相性を十分発揮した。

 パのCSでは、第1戦勝利で第1Sを突破できなかった球団は昨季の西武だけ。工藤監督も「初戦が大事。良い雰囲気でベンチも来ている」と手応えを口にした。ベンチの思惑と打線の働きがうまくかみ合い、5年連続の最終S進出へ王手をかけた。(甲斐弘史)

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 ソフトバンクの2番手・武田が好救援を見せた。4点差に迫られた四回1死満塁で登板すると、大田を三ゴロに。なお2死満塁で近藤を内角の144キロで空振り三振に仕留めた。その後も六回まで無安打投球。今季途中から中継ぎに回った25歳は「先発で結果を残せず、はがゆい試合ばかりだった。勝利に少しでも協力出来て良かった」。

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