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 生後2カ月の長女に薬物入りのミルクを飲ませて中毒死させたとして、殺人罪に問われた母親の田畑幸香被告(24)=東京都目黒区=に対する裁判員裁判の初公判が15日、東京地裁であった。田畑被告は「娘に薬を盛ってはいません」と起訴内容を否認した。

 検察側は冒頭陳述で、殺害の動機について「ホストクラブのホストとの間に望まない妊娠で生まれた子どもで、出産は友人にも隠していた」と指摘した。

 一方、弁護側は「薬は、ミルクを作るための電気ポットに過って混入した可能性が高い」と反論し、死因も薬物中毒ではなく乳幼児突然死症候群だと主張した。亡くなる前日に長女に予防接種を受けさせていた点も挙げ、「殺害する動機はなかった」と述べた。

 起訴状によると、田畑被告は2016年12月29日ごろ、自宅で長女の織音(しおん)ちゃんに劇薬成分を含む薬物を飲ませて殺害したとされる。織音ちゃんの祖母が常用していた、高血圧や糖尿病を治療する錠剤をミルクに混入したとみられるという。(杉浦幹治)