【動画】時紀行「阿波藍」=松尾俊二撮影
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 阿波藍への関心が高まる中、徳島県で新たな動きが出てきている。その一つが「食べる藍」だ。

 徳島市の株式会社ボン・アームは食用藍を栽培・加工し、商品開発に取り組んでいる。社名は「善き精神」を意味するフランス語だ。もともと調剤薬局を経営していて、2010年に野菜専門店を設けたのが始まりという。

 徳島県は糖尿病死亡率が高く、県民1人当たりの野菜の摂取量が少ないとされる。食生活を改善し、県民の健康づくりにつなげようと、無農薬野菜を使ったジュースや焼き菓子などの販売に乗り出した。商品開発を進める中で、藍がかつて食用だったことを知った。

 中国では古くから薬として用いられ、解毒、抗菌、消炎などに役立つとされてきた。江戸時代には、藍商人が藍の種を懐に入れて持ち歩き、食あたりの際に飲んでいたという。

 藍の葉や茎を使った商品は、麦茶のように茶葉を沸かして飲む「阿波藍茶」(税抜き750円)、ティーバッグの「インディゴハーブティー」(同680円)、塩味とゆず味がある「藍の飴(あめ)ちゃん」(同390円)、ビスケットの「藍びすこってぃ」(8枚入り同1241円)、料理に使えるようにパウダー状にした「藍粉(あいこ)」(90グラム入り同3200円)の五つ。阿波おどり会館(徳島市新町橋2丁目)など、県内の観光関連施設で販売している。

 食用藍の普及活動を担当している同社の藍食人(あいしょくにん)事業部の近藤ルミさん(33)は「東京オリンピックの公式エンブレムに藍色が採用されてから藍への注目度が一気に高まった。食の分野で藍を普及させることで、藍で栄えた徳島を元気にしていきたい」と意気込んでいる。

 問い合わせはボン・アーム藍食人事業部(0800・666・0555、平日午前10時~午後5時)へ。(松尾俊二)