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 第43期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第5局が15日、甲府市の「常磐ホテル」で始まり、午後5時30分、井山裕太名人(29)が99手目を封じて1日目を終えた。持ち時間各8時間のうち、消費時間は井山名人が5時間8分、張栩(ちょうう)挑戦者(38)が2時間22分。対局は16日午前に再開する。

 ここまで名人の3勝1敗。タイトル防衛まであと1勝に迫る名人が一気に押し切るか、挑戦者が踏みとどまるかという一局。序盤、両者とも自陣の隅にカカられても受けず、気合で相手陣の隅にカカリ返す「総ガカリ」の出だしとなった。

 名人は左上で隅の白一子を挟撃し、黒35から互いの前線を突破し合う大変化となった。さらに右辺黒67からの捨て石作戦で右辺から中央に向けて勢力を築こうとしたが、それを拒否する挑戦者の白78が好手。右辺に黒壁を作らせず、先手を取って白86から上辺も侵食した。

 解説の蘇耀国(そようこく)九段は「挑戦者の小技が冴(さ)えてリードしていると思います。実利で先行されている名人が、下辺の黒陣をどうまとめるかが勝負です」と話した。(大出公二)

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