皇后美智子さまが20日、84歳の誕生日を迎えた。民間から皇室入りしておよそ60年。天皇陛下を傍らで支え、国民に寄り添ってきた。皇后さまの言葉とともに、歩みをたどる。

 福島・磐梯山のふもと、豊かな自然に囲まれた施設の一室で、皇太子ご夫妻時代の天皇、皇后両陛下と、地元の若者らがテーブル越しに向き合っていた。中学校教諭、保健婦・保母(当時)。今からさかのぼること半世紀前の1968年8月。当時30代だったお二人が「へき地で子どものために働く人たちと会いたい」と希望して実現した交流の場だった。

 「おもちゃは十分にありますか」「安全面はいかが」。猪苗代町の保育所主任だった三浦恵美さん(88)は、皇后さまのこまやかな質問が忘れられない。「子どもを預けている親の中にすら、保育所の運営に関心が低い人がいた時代。あれほど関心を持ってくださり、『頑張るしかない』と励みに思いました」

 成城大の森暢平教授によると、こうした懇談が始まったのは62年の南九州訪問から。特に、皇后さまは子どもや働く女性、農家の暮らしぶりに関心が高く、積極的に発言した。森氏は「人々の中に分け入っていく新時代の皇室を体現するなかで、皇后の果たした役割は大きい」と話す。

 民間から初めて皇太子妃となっ…

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