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 「遠くから来た友達といっぱい遊ぼうね」――。ハリス記念鎌倉幼稚園(神奈川県鎌倉市由比ガ浜2丁目、森研四郎園長)に17日、福島県南相馬市の原町聖愛こども園の園児16人がやってきた。16人と付き添いの先生ら4人は、銭湯で汗を流したら教室に布団を敷いて泊まり、鎌倉の海と山を満喫する2泊3日を過ごす。

 東日本大震災後、原発に近い原町では、放射能汚染の影響で子どもたちが外で十分遊べない状況が続いた。そこで、同じ日本基督教団の縁で信徒らの寄付金を送ってきたハリス幼稚園は、2014年から年長の園児を鎌倉に招き始めた。今年で5回目になる。

 バスや新幹線などを乗り継いで到着した16人を、鎌倉の園児約100人は歌で歓迎。18日以降は、そろって源氏山公園や由比ガ浜に行く予定だ。鎌倉側の保護者代表、後藤麻以さん(44)は「砂浜でお団子作り、みたいな当たり前の遊びをしていってほしい」。

 原町側の保育教諭、新川道子さん(57)は「外で過ごす時間は長くなってきたが、貝殻もドングリも地元では拾えない。だから、みんなすごく楽しみにしてきた」と喜ぶ。「『外で遊べないから』と始まったお泊まり会ですが、今後も二つの町の交流の場として続いてくれるとうれしいです」(織井優佳)