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 日本の中高年男性の自殺は月曜日の朝に集中している――。そんな調査結果を、早稲田大などの研究チームが国際専門誌に発表した。休日明けの月曜朝に憂鬱(ゆううつ)になる「ブルーマンデー」は知られているが、データから、とくに出勤時間帯が要注意なことがうかがえる。

 昨年の自殺者数は2万1321人。月曜に自殺が多いことがわかっていたが、時間帯の分析はされていなかった。

 早大の上田路子准教授(公共政策)らは、2014年までの41年間の人口動態調査から、約90万人の自殺者の曜日や死亡時刻との関係を分析した。すると、40~65歳男性の自殺者数は、男性のほかの世代(20~39歳、66歳以上)や、女性の各世代より、どの曜日でも多い傾向があった。

 40~65歳男性の自殺者数は月曜朝(午前4~8時)に集中。最も少ない土曜夜(午後8~午前0時)の2・5倍だった。

 こうした傾向は、バブル崩壊後の1995年以降にうかがえた。中高年男性の自殺は、一日のうち朝に集中することも分かり、その割合は失業率が上がると増える傾向が見られた。

 「いのちの電話」など自殺防止の相談窓口の受け付けは、夕方から深夜のところもある。上田さんは「月曜の朝にサポート態勢を充実させることや、通勤時間帯の駅での見守り活動も有効ではないか」と話している。

 論文は以下のサイト(https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S016503271831125X別ウインドウで開きます)から見ることができる。(石倉徹也)