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 ロシアがウクライナから一方的に併合したクリミア半島の東部ケルチの技術学校で17日、銃の乱射と爆発があった。ロシアメディアによると、子どもを含む少なくとも19人が死亡、約40人が負傷した。ロシアの捜査当局は、構内で遺体で見つかった同校の男子生徒(18)が爆発や銃撃に関わった後に自殺したとみて、動機や背景を調べている。

 ロシアメディアによると、食堂で手製の爆破装置が爆発。男子生徒が撃ったのは猟銃で、犠牲者は全員、銃撃で死亡したとみられるという。捜査当局は当初、テロ行為の可能性もあるとみていたが、通常の殺人容疑で調べている。

 プーチン大統領はロシア南部ソチでの記者会見で、「これは犯罪だ。動機と背景を慎重に捜査する」と話し、治安機関による捜査結果を公表する考えを示した。

 ロシアがクリミア半島に創設した「クリミア共和国」のアクショノフ首相は、ロシア国営テレビのインタビューで「男子生徒はおとなしく、奨学金を受けていた」などと説明。同テレビは、男子生徒が友人とトラブルを抱えていたか、交際相手と別れて悩んでいた可能性があると伝えた。

 ケルチはプーチン政権が約2280億ルーブル(約4千億円)を投入し、今年5月に開通させたロシア南部とクリミア半島をつなぐ「クリミア橋」のたもとにあり、ロシアと行き来する際の玄関口になっている。(モスクワ=石橋亮介)