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 2020年東京パラリンピックの競技日程の大枠が決まりました。パラリンピックの意義ってなんでしょう。ときにオリンピアンを超える記録を出すパラリンピアンは「超人すぎる」のでしょうか。国際パラリンピック委員会(IPC)でマーケティングと広報部門の最高責任者を務めるクレイグ・スペンス氏が朝日新聞の単独インタビューに応じました。

 ――2012年ロンドン・パラリンピックでは、チケットが完売し、大会は大成功したと言われています。ロンドン大会の成功は、その後の社会にどんな影響を与えましたか。

 ロンドン大会の後、障害者への考え方や見方が変わったという人が、3人に1人いました。雇用主の意識も変わり、大会後は、50万人の障害者が新たに職業を手にしたとも言われています。

 多くの人は、障害があると「能力がない」と考えます。しかし、パラリンピックを見れば、障害者にも「能力がある」ということが分かります。実際に義足の選手が100メートルを10秒5で走るのを見てみて下さい。パラリンピックは、障害者への見方、態度を変える力を持っているのです。

障害のある人すべてが能力持つ

 ――パラリンピックの選手たちは、あまりに超人過ぎる一面もあります。

 パラリンピックには、介助者の助けをかなり必要とする選手たちもいます。例えば、脳性まひの人の競技「ボッチャ」です。選手の中には、様々な支援が必要な選手がいます。

 重度の障害がある水泳選手たちが介助の手を借りてプールから上がったところを見ると、とても泳げるようには思えないかもしれません。しかし、選手たちはトレーニングを積んで泳いでいるのです。その姿は、きっと見る人それぞれの胸に色々な思いを刻み込むと思います。

 ――ロンドン大会では、英国のテレビ局「チャンネル4」が、高度なパフォーマンスをする選手たちを「スーパーヒューマン(超人)」として打ち出しました。

 選手の高度なパフォーマンスは大きな話題になりました。その後のリオデジャネイロ大会では、選手だけでなく、障害がありながらも様々な工夫で日々の生活を送る多くの一般の障害者も取り上げました。

 パラリンピックに出場する選手だけがスーパーヒューマンなのではありません。私たちは、障害のある人すべてがそれぞれに能力を持つスーパーヒューマンだと伝えたいと思っています。

進まぬホテルのバリアフリー

 ――大会まであと2年を切りました。日本の街の整備、バリアフリーの課題についてはどう思いますか。

 一つ、大きな課題はホテルのバリアフリーです。

 私は、東京パラリンピックは、過去に例がないほど成功する大会になると思っています。ただ、世界で最も進んだ国なのに、バリアフリーのホテルが少ないことは、本当に残念です。あと2年ですべてのホテルに完備するのは難しいですが、課題に取り組むことは必要です。そして、その成果は、大会後のレガシーになるでしょう。

 ――パラスポーツに関心を持つ…

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