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 西日本豪雨から4カ月が過ぎた。その後に相次いだ台風の影響も合わせ、四国八十八カ所霊場の遍路道に土砂崩れや倒木の被害が出ている。霊場と遍路道の世界遺産登録をめざす団体が調べたところ、少なくとも3県の12カ所で危険な状態とわかり、ホームページで公表して注意を呼びかけている。

 国や市町村が9月下旬までに把握した被害について、四国4県と経済団体などでつくる「四国八十八箇所霊場と遍路道」世界遺産登録推進協議会(事務局・香川県)がまとめた。

 危険とされたのは、愛媛県が最多で8カ所。特に、宇和島市内に6カ所が集中した。42番札所・仏木寺と43番明石寺の間では3カ所で土砂崩れや斜面崩落があり、道幅が半分になるなど危険な状態。このうち1カ所と、41番龍光寺への1カ所は通行止めとされた。

 香川、高知両県は各2カ所。いずれも通行はできるが、十分な注意が必要という。香川では、67番大興寺に向かう観音寺市の里道が倒木で塞がれている。82番根香寺に続く坂出市の市道は道路脇の斜面の木が折れ、周辺の木にもたれかかった状態だ。40番観自在寺に向かう高知県宿毛市の2カ所では、土砂崩れが確認された。

 自治体などが今後、復旧作業を行う予定だが、山中で重機が入りづらく、見通しが立っていないところも多いという。南予の一部など未調査の区間もあり、協議会事務局の担当者は「全容はまだ把握できていない。無理せず迂回(うかい)路を使うなど十分注意してほしい」と話している。(多知川節子)