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 免震装置のデータ偽装は、防災の拠点となる官公庁舎にも及んでいた。油圧機器大手「KYB」は19日、問題の免震装置を使っている施設名を一部公表したが、取り換え工事の見通しは立っていない。マンションなどは今回公表されず、住民は不安を感じたり、資産価値の低下を懸念したりしている。

「だまされたような気分だ」

 問題のオイルダンパーが使われた可能性があるマンションなどの住居は、免震と制振の計265件。今回は公表されなかった。

 不適合品が使われた可能性がある東京都世田谷区のタワーマンション。会社員の男性(54)は、周辺の環境のよさに加え、耐震性の高さも考慮して10年に3LDKを購入した。「不適合なものが使われているのなら冗談じゃない。だまされたような気分だ」

 速やかな取り換えを希望するが、「ここは資産価値が上がっていて、売る人も多い。住民の意見がまとまるだろうか」と心配した。

 中央区築地のマンションにも疑いがある。築40年が経過し、東日本大震災の後に耐震補強の工事をした。

 1室を父親から相続した無職男性(66)は「資産価値が下がってしまうだろう」とマンション名の公表に否定的だ。「大阪や北海道でも地震が続き、首都直下地震もいつ起きるか分からない。古い建物だが、地震対策の工事をしたので、安心だと思っていたんだけど……」と困惑する。「住民にきちんと知らせるべきで、早く交換もしてほしい。それが会社の責任だ」と訴えた。

■地域の防災拠点や消防本…

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