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時紀行

 1300年前の首都の中心、奈良市の平城宮跡で、細長い木の板が二つ見つかった。どうやらひとつにつながるらしい。その手がかりは板に残る年輪だった。当時の宮殿である第1次大極殿やその入り口の朱雀門などが復元された宮跡から、すぐそばにある奈良文化財研究所を訪ねた。古代の板がパズルみたいにくっついたのはどうしてなんだろう?

 樹木は1年にひとつずつ、年輪を重ねる。暖かい年は太く、寒ければ細く。まさに木の履歴書だ。

 2015年のある日。奈良時代の都心、平城宮跡にある奈良文化財研究所(奈良市、奈文研)で、研究員の浦蓉子(ようこ)さん(31)は、先端が山形に削られた、長さ20センチほどの細長いふたつの木片を手にしながら考え込んでいた。「くっつきそうなんだけどなあ」

 祭祀(さいし)具の斎串(いぐし)。使い方は不明だが、奈文研の庁舎新築現場で出土した。2点ともきれいな年輪がよく似ている。

 「つながるかどうか、調べられませんか?」

 浦さんは、別棟にいる星野安治…

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