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 将来、異常気象が増えると、ビールの価格が2倍以上に高騰する――。こんな予測を米国や中国などの国際研究チームが英科学誌「ネイチャープランツ」に発表した。世界各地が深刻な干ばつや猛暑に見舞われ、主原料の大麦の収量が大幅に減るためだという。

 研究チームによると、大麦は家畜の飼料や食用にも使われており、日本では輸入分も含めて約30%がビールに使われる。研究チームは、四つの気候変動シナリオをもとに2099年までの大麦収穫量を予測。気候変動の影響が大きいシナリオでは、大麦の収量が減ってビール製造に十分回せなくなり、世界のビール消費量の16%にあたる約300億リットル分が減り、今世紀末のビールの価格は2倍になるという。

 日本でも、例えば約300円の500ミリリットル缶の価格が約390円上がって2倍以上になる可能性があるという。発泡酒など大麦の使用量が少ない飲料ではその影響はやや少ないとみられる。研究チームは「健康には良いと思うかもしれないが、多くの人に気候変動について考えてもらうきっかけにしたい」と話している。

 研究成果はネイチャープランツ電子版(https://doi.org/10.1038/s41477-018-0263-1別ウインドウで開きます)で公開されている。(杉本崇)