[PR]

 薩摩藩の近代化を支えた錫山(すずやま)鉱山の歴史を紹介した「金属鉱物資源展 特集錫山鉱山遺構」が、鹿児島市谷山中央1丁目の谷山サザンホールで開かれている。

 錫山鉱山は、現在の同市下福元町錫山地域にあった国内有数の錫鉱山で、江戸時代の1655(明暦元)年に開発が始まったとされ、1988年に閉山した。薩摩藩が経営した時代には、その精錬などの技術や資金が幕末の集成館の事業に生かされたという。

 展示しているのは、採掘された錫鉱石や正錫でつくられた花瓶や盃(さかづき)、銚子(ちょうし)、小物入れなど。また、江戸時代の坑道や鉱床の露天掘り跡、島津家の家紋の入った坑口など、今も残る遺構をパネルで紹介している。

 展示会を企画した志賀美英・鹿児島大名誉教授(70)は「貴重な歴史的財産であることを、まず地元の人たちに知ってもらい、保存の機運を高めたい」と話す。21日まで。入場無料。(町田正聡)