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 静岡県熱海市の旅館「あたみ石亭」で22日に始まった第43期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第6局は午後5時30分、黒番の挑戦者の張栩(ちょうう)九段(38)が73手目を封じて1日目を終えた。持ち時間各8時間のうち、消費時間は張挑戦者が2時間44分、井山裕太名人(29)が4時間46分。対局は23日午前9時に再開する。

 ここまで3勝2敗の名人が防衛するか、挑戦者が決着を最終局に持ち込むか。名人の趣向から、左上と右下に同形の定石が現れる前例のない立ち上がりとなった大一番は、中盤に入っても激しい戦いのないまま進行し、持久戦模様の展開となっている。

 挑戦者は黒27まで左上に築いた分厚い黒壁を背景に、左辺と左下の白の一団への攻めをうかがったが、名人は猛攻を受けないよう慎重に打ち進め、それぞれ無事に治まった。

 解説の秋山次郎九段は「焦点が絞りにくい難しい局面。神経を使うヨセ勝負になる可能性も十分にあります」と話した。(大出公二)