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 浄土真宗本願寺派本山・西本願寺(下京区)は24日、12世紀に造られた重要文化財の梵鐘(ぼんしょう)を、境内の結婚式場から休憩所「お茶所(ちゃしょ)」に移動させた。1996年に今の梵鐘と取り換えられ、結婚式場の敷地で展示されていたが、いい状態で後世に残そうと屋内に移した。移動距離は約60メートル。クレーンでつり、フォークリフトに載せて運んだ。

 寺によると、梵鐘は銅製で、高さ158・2センチ、口径106・4センチ、重さ1・8トン。刻まれた銘文によると、太秦の広隆寺(右京区)の梵鐘が、平安時代に火災で焼失。その代わりに1165年ごろに造られたものとされる。室町時代に石山本願寺(大阪市)に売られ、1620年に西本願寺に移された。(大村治郎)