[PR]

 南西諸島の野鳥を調べる研究者ら28人の成果をまとめた「島の鳥類学 南西諸島の鳥をめぐる自然史」(海游舎)が出版された。編著者の1人で環境省奄美野生生物保護センターの水田拓自然保護専門員(48)は「鳥の面白さが感じられる内容なので、ぜひ手に取って」と呼びかけている。

 全22章で、島々に生息する野鳥の分類や独特の生態、保全活動などを幅広く紹介。「幻の絶滅鳥」とよばれるミヤコショウビンの謎や、リュウキュウアカショウビンとシロアリの不思議な関係、国の天然記念物ヤンバルクイナ繁殖の取り組みなど幅広く話題を収めている。

 この地域の7種以上の野鳥が新種に分類される可能性や、奄美大島だけに生息するオオトラツグミの個体数を推定するまでの試行錯誤なども記され、「あまり知られていない研究の最前線に触れてもらうきっかけになる」と水田さん。

 A5判464ページで、4800円(税別)。購入などの問い合わせは海游舎(03・3375・8567)。(外尾誠)