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 北海道稚内市のノシャップ岬近くのパークゴルフ場はエゾシカの「楽園」だ。この時期は夕方近くに十数頭が現れ、プレーヤーを気にせず、くつろいでいる。

 いまはエゾシカの活動が活発になる繁殖期。場内には親子連れのメスやオスが入り交じり、なかには大型のオスもいる。時折、オス同士が角を突き合わすが、市民も気にすることなくプレーを続けている。

 周辺では、市が銃やわなによる捕獲作戦を展開しているが、ここは道路沿いで周囲に民家があり、対象地域から外れている。昨秋と今春、吹き矢で捕獲が試みられたことがある程度で、人を恐れる様子はない。

 地元の人は「ある意味、シカと人が共存している理想的な光景。初夏には近くで子どもを産むこともある」と苦笑する。ただ、道路を横断するシカも多く、市では「特に市外から来る人は事故に気を付けて」と注意を呼びかけている。(奈良山雅俊)