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 大阪府箕面市教育委員会の石橋充久・学校教育監(副部長級)が、市議会の一般質問で匿名教員の声を紹介した村川真実市議(共産)に対し、教員の名前や学校名を聞き出そうとしていたことがわかった。共産党市議団(3人)は24日、「教職員の信条や価値観の自由を抑圧する」として、藤迫稔・市教育長に抗議文を出した。

 共産党市議団と市教委によると、村川市議は今月5日の一般質問で、府内の公立中学3年生が対象の「チャレンジテスト」に関連して、「授業態度や提出物への頑張りなどが全く反映できないのはつらい、という先生の声がある」と発言した。石橋学校教育監は11日、議員控室へ行き、「その先生は誰ですか」「学校だけでも教えてほしい」と村川市議に求めた。村川市議が拒否すると、「議会で発言したことに責任を持って下さい」と言ったという。

 共産党市議団は抗議文で「質問に言いがかりをつける言動は議員の職責を不当に侵害する」「自由にものが言えず、教育行政への批判ができない教職員ばかりになる」と指摘した。神田隆生(たかお)・共産党市議団幹事長は「匿名証言者の名前を聞き出そうとは、あってはならない異様な事態だ」と述べた。

 石橋学校教育監は朝日新聞の取材に、「本当にそんな教員がいれば、生徒の成績評価の認識が間違っていて大変なので、教育長から確認を指示された。趣旨がわかってもらえず残念だ。不満を持っている教員を探したり、議会での発言の自由を抑圧したりする意図は全くない」と話した。(永井啓吾)

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