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 長野市のホクト文化ホールで27日に開幕した全日本合唱コンクール全国大会(全日本合唱連盟、朝日新聞社主催)で、高校部門に県内から九州支部代表として熊本第一が出場し、銀賞を受けた。

 同校は今年46回目の出場。自由曲で歌った「契(ちぎり)」「鮎(あゆ)」は、詩人石垣りんさんの詩を元に、作曲家の三宅悠太さんに委嘱した新曲だ。部長の竹下乃愛(のあ)さん(18)は、詩集を読み込むなどして石垣さんについて学んだ。「写真だけ見ると笑顔でやさしそうだと思ったが、詩を読むと芯や女性の強さを感じた」といい、歌うときの意識を変えたという。

 本番では、「契」は言葉の重みを感じつつ人を諭すように歌いかけた。「鮎」はアユが川をさかのぼる様子を魂が昇天する様に重ね、厳しく迫る声で音を重ねた。2曲とも、熊本第一の持ち味である透き通った明るい声を生かしつつ、厚みも持たせて表現豊かに歌い上げた。

 委嘱曲のため、全国の舞台で披露されるのは、初めてとなる。演奏後、竹下さんは「全てを出し切りました。みんなで一つの音楽を作っている一体感が今までで一番あったと思います。詩を作った方や作曲家の思いを声にできた」と笑顔で話した。(杉山歩)

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