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 新製品の開発で、壁にぶつかったベンチャー企業を手助けする企業が京都にある。日本の中小企業が培ってきた「ものづくりのノウハウ」から解決策を導き出し、独創的なアイデアの商品化を後押しする。専門家の集団による指導を受けようと、世界から起業家が集まる場になっている。

 「それじゃ量産はできないよ」。起業家を支援する「ダルマテックラボ」(DTL、京都市)の門戸をたたいた林英俊さん(38)は、開発中の製品にかけられた厳しい言葉をかみしめた。2016年のことだ。

 米アマゾンの日本法人を辞め、仲間を集めて14年に起業。ネットにつながった計量器「スマートマット」に資材や食品を載せておき、残量が少なくなった時に自動で発注するサービスを狙っていた。

 見た目もスマートにしようと、薄いフィルム状の計量センサーを開発し、製品の厚さを1センチ程度にするつもりだった。ただ、ものづくりに詳しい人材がおらず、うまくできずにいた。

 相談を受けたDTLの担当者は、提携先の地元の中小企業と技術を検討。1センチの厚さでは「実用に耐えられる精度にするのに、時間とコストがかかりすぎる」との結論を出した。

 助言を受け、林さんらは既存のセンサーを使うことに。マットの厚さは2・5センチになったが、中国の工場での量産化にこぎつけ、10月から本格的に企業向け事業をスタートした。林さんは「有効なアドバイスだった」と振り返る。

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